eBookの漫画を読んで、少しだけiPadが魅力的に思えた

2010年3月17日水曜日
『虹色のトロツキー』が面白いらしいと聞き、図書館で探そうと思ったのですが、案外漫画って図書館でちゃんと検索できなかったりするんですよね。買おうかどうしようか迷っているときに見つけたのが、eBook Japan。リーダーソフトはMacでも使えるし、iPhone用のアプリも配布されています。こっちのほうが安いし、iPhoneで読めるなら持ち歩きも便利かなーと思って、ダウンロード購入してみました。

私はAmazonプライムに登録しているので、常にお急ぎ便で買い、Amazonに在庫さえあれば実際に最大でも1日あれば届くのですが、それでも1日かかるわけです。ダウンロードの場合はその場で購入できて、ダウンロードして、読み始められる。例えば、行きで読み終わってしまって、帰りの本がないなんてときも、その場で購入して読めるわけです。やっぱり電子ブック便利だなあと改めて思います。iPhoneさえあればいいので、重い本を何冊も持ち歩く必要もありません。

一方で、漫画をiPhoneで読むのはやや辛い。画面が小さいので、見開き状態では文字が読めないのです。だから1ページごとを少し拡大して読む感じで、Macで読むよりも時間がかかりました。目も疲れますし。なるほど、もっとずっと電子ブックや電子ジャーナルが一般的になっているアメリカなら、もっと見やすいリーダーをということで、iPadという選択肢が出てくるのも頷けるなあと、初めて思いました。

ただ、電子ブック自体の使い勝手という意味ではまだまだという気もします。大学では普通に電子ブックや電子ジャーナルが入っていますが、1論文が1PDFになっている電子ジャーナルはともかく、電子ブックのほうは著作権管理がうるさくて、専用リーダーが必須ですし、iPhoneのアプリなんてありません。iPhoneはウェブブラウザも入っているので、見ることはできますが、やっぱり専用リーダーの使い勝手の良さにはかなわない部分もあります。

eBook JapanのもiPhone用アプリはあるものの、iPhoneを使うには、トランクというウェブサービスを使う必要があり、そのトランクを介してiPhoneにダウンロードするか、それともMacにダウンロードするかする必要があります。iPhoneに入っているものは、Macにはダウンロードできないし、Macにダウンロードしているときは、iPhoneでは読めない。トランクに再アップロードすれば、別のデバイスにダウンロードできますけれども、読むのはいずれにせよ私なのに、あまり使い勝手が良いとは言えません。それに紙の本なら、1冊買えば相方にも貸せますが、このサービスには「貸し借り」なんていう機能は存在しません。3アカウントまでは貸し借り可とか、もう少し性善説的にしてくれても良いような気がします。

今、造り付けの本棚で壁を覆う計画を考えているのですが、書架を本で埋めるのは、本好きとしては確かに夢です。でも、狭い家なんかには入りきらないほど読みたい本も沢山あるので、家の床が抜けない程度に図書館で借りるとするならば、その分が電子ブックをコンテンツ買いという形でも変わらないかなあとちょっと思いました。いよいよiPadが4/3に発売(日本ではもう少し先かな)されますが、電子ブックも、もっと良い方向に広がると良いんですけどね。

0 コメント:

コメントを投稿