ドコモ光失敗談

2016年10月24日月曜日 0 コメント
旦那のスマホが故障し、新しいものに換えたんです。彼はiPhone派ではななくAndroid派。そしてドコモの携帯を契約しています。ただ、もう3年くらい前の契約なので、カケホーダイじゃなかったんです。なのに今はカケホーダイプランしか無い。高いなあという話をしていると、今プロバイダはどこ使ってますか?固定回線持ってますか?という話になったんですね。

我が家は東日本のフレッツ光+ASAHI-NETと、アナログ回線に601-Pという古いプッシュホンを使っています。正直固定回線なんて使うことはめったに無いのですが、それだけに「いざというときの命綱」という気持ちがあって、だからこそ電源を回線から取る(つまり電話回線さえ生きていれば、家が停電でも使える)601-Pを使い続けてます。

その話をすると、ドコモのお兄さんがもったいないというのです。ドコモ光でネットと光電話を申し込めば、電話は500円になるし、ネットもお安くなった上に、携帯料金も割引されますと。

この提案は固定電話の回線料金(約1700円+通話料)を安くする方法が無いか考えていたので、とてもありがたく思われました。普段なら絶対に乗らないような契約変更にその場で申し込みしようと思ったのは、実は布石がありました。SuicaがiPhoneに乗るようになると知って、ちょっとSuicaのサイトを見ていたところ、いくつか知らないサービスがあったのです。単純分割やT字経路の定期がSuicaで買えるようになってました。比較的そういうサービスを知っているという思い上がりで、実は便利になっていることもあるものだなぁと反省していたのでした。さて、電話(ネット)回線と携帯回線の抱き合わせ売りが多くなってることは知ってましたが、サービス導入当初に検討はしたものの「私の契約では安くならない」と思ってました。が、もしかしたらこれも思い込みかもしれないと思ってしまったのです。「知らないだけで、実はもっと便利に安くなってるのかもしれない」と。ある意味魔が差した状況でした。

契約した場合、ネット料金は4200円、光電話が500円。帰ってきてから確認すると(普段なら、これを先にやってから契約するタイプ。そういう意味でも今回は魔が差したとしか...)、フレッツ光ネクスト2750円(2年割適用)とプロバイダ料金700円、そして固定電話の回線が1700円。合わせて450円安くなります。また、夫の携帯電話料金から800円割引されるので、実質1250円安いです。ですから、この点では説明に全く間違いはありません。ただし、ネット料金だけ考えると800円ほど現在の契約のほうが有利です。(料金は全て税別)

しかし問題はここからでした。ドコモから電話連絡が来て、確認の上「工事は必要ありません」「当日は何もしなくても変更されます」と言われました。ドコモの窓口でも「宅内工事が必要になる場合もありますが、まあ大丈夫ですよ。普通は」と言われていたので、特に気にもしませんでした。ところが、実際はそうではなかったのです。突然ルーター(ホームゲートウェイ=以下HGW)が送られてきました。しかもその接続方法を見ると、ONUとパソコン(あるいはハブ)の間に入れ、さらに電話回線にも繋がなければならないようです。ところが、我が家の回線は全ての部屋にLANと電話のモジュラージャック(それぞれ別の場所)があり、その線が玄関の下駄箱の裏にある情報分電盤(というか、ただの隙間)に集約され、外線へとつながっています。開けてみると、アナログの電話回線は心線の打ち込みで、素人目に見ても電話会社の工事が必要です。「何もしなくていい」なんて大嘘です。最近はIP電話が主流となり、最初からHGWに該当するモノがこういう場所に埋め込まれているようなマンションもあるそうですね。あるいは古いマンションでも光配線工事をしたときにHGWを埋め込んでしまうとか。中途半端に新しいマンションのために恐らくドコモの窓口も電話担当者も当然そういうタイプを想像していたのでしょう。甘いです。



電話のことなら旦那のほうが専門なので、繋がりにくいドコモのサポートセンターへ電話をかけてもらい、「工事が必要ですよね」「こういう状況なんですけど」と説明するも、そもそも電話を受けた人が全く理解できていません。電話回線は現在アナログ回線を各部屋にマルチ配線してて、しかもその大元が心線のためにHGWに挿せるコネクタがないと言っても話が通じない。「光コンセントから・・・」「そうじゃなくて、電話回線への出口のほうです」という堂々巡りを繰り返した挙句こう言ったそうです「それはウチ(ドコモ)じゃあないので・・・」。旦那がブチ切れます。「じゃあどこに電話かければいいんですか!」

結局NTT東日本に電話しろと言われたので、そうすると、今度は理解出来る人が出てきて「ああそれは工事が必要ですね」と言われたのですが、「ただ、その工事の発注はドコモがしなければならないです」とのこと。もう嫌になりました。以前ONUが壊れた話を書きました。あの時のことを思い出しました。ONUが壊れたとき、万一光電話にしていると電話も一緒に繋がらなくなると気づいたことを。「命綱」あるいは「保険」のつもりで使わないサービスに月1700円を払い続けてきたのです。安くてもいざというとき繋がらなければ意味ありません。しかも、NTT東日本と直接契約していれば、万一ONUが壊れても、あるいは電話回線が何らかの理由で不通になっても、東日本の工事担当と直接話が出来ます(ONUの一件で、NTT東日本の対応の早さは信用してます)。しかし、その間にドコモを入れてしまうと、今回のように全てドコモを通さなければならないのでしょう。繋がりにくいサポートセンターに辛抱強く電話をかけ、 固定電話やFTTHの仕組みを理解していない担当者に問題を把握させ、さらにNTTに工事の発注をしてもらう...それは無理だろうと思いました。少なくとも現時点ではドコモを信用できません。それに電話はともかく、ネットが繋がらないのは我が家では死活問題です。

携帯電話網としてのNTTドコモは信頼してます。MVNOを使ってても、結局ドコモ回線です。今回のキャンセルについても「できれば理由をお聞かせください」とは言われましたが、あっさり(もちろん無料で)キャンセルしてもらえました。ちなみに上の通り長い内容の理由を言おうとして「ええと・・・」と口ごもると、「面倒くさくなったとか、そういうことでしょうか」と言われたので、そういう人は多いのではないかと推測します。ただ、家で使う電話やネット回線に関しては、持ち運びができるスマホと違って窓口があっても持っていってその場で直してもらうってわけにはいかないのです。ONUが壊れたときは、電話連絡しながらNTT東日本が遠隔で現状調査をしてくれましたが、ドコモではそれもできそうもありません。さらに修理のために人を呼ぶことになるとするならば、結局工事をする提供元(この場合はNTT東日本)と直接契約していたほうが、何かと安心かなと思ったのでした。差額の月1250円については、その保険料だと思うことにしたのです。

改めてドコモ光の割引サービスを見ると、ドコモの携帯(スマホ)を家族全員が使っていて、かつ使用量も多く、家のネットはパソコンよりもむしろスマホをつなぐWiFiとテレビ用みたいな人(つまり今となっては恐らく一般的な家庭)にとっては、割引率も高く、とてもオトクなサービスなのだと思います。「光コンセント」が部屋の壁などに見えている家、また、元々光電話を使っている人は、それこそ全く何も変更なく開通日から利用できると思います。ご安心ください。一方で、光コンセントが無く、現在電話はアナログ回線を使っていて、しかもどこにONUがあるか知らない方は要注意です。

今回の反省は、例え多少安くても死活問題と思っているサービスを変更するときは、セールストークに乗ってその場で勢いで契約したりは絶対しないこと、メリットとデメリットをよく考えて納得してから、自分の意志で契約することです。調べることが好きだから今の仕事をしているのに、考えなしでした。猛省。